研究室の紹介

インターネットをはじめとする情報ネットワークの急速な発展とともに、私たちはコンピュータに囲まれて生活する時代に暮らしています。そのような環境の中で、生活の質の向上をもたらすはずの便利な新機能の多くについて、残念ながら、その操作方法の習得に時間を割かれてしまうことはよく経験することではないでしょうか。こういう問題は人間の高度な適応力が(不本意ながら)解決しているといえるでしょう。逆に、これらの能力をコンピュータの側で持つことができれば、すなわち、知的なシステムを構築できれば、私たちの暮らしはより快適になるでしょう。あるいは、人間に動作の方法を規定するという意味で、筋の良い「作法」を提供できるインタフェースが提供できることも、快適さを増すことにつながるでしょう。私たちはこのようなモチベーションを持ちながら研究を進めています。

これまでの研究を工学的に展開し発展させることはもちろんですが、認知心理学的な知見を積極的に取り込んで研究を進めていきたいと思っています。具体的な問題意識の一例を挙げると、知的システムの構築に際して、環境との相互作用をどのように考慮するべきかという点があります。同じ目的を達成する場合であっても、おかれた環境によって解決方法が異なるのは自然なことです。この問題をどのようにモデル化できるかは非常に興味深い問題であるとともに、チャレンジングで難しい問題です。環境の中からどのような情報を抽出して動作を決定するかを考えることは、知的システムを直接的に構築することに加え、前述の「作法」について検討することにもつながると考えています。人間を対象にするとき(研究一般に言えることですが)、ある問題が解決した気がすると、別の問題が生じ、結果としてわからないことが増えているという状況が多々あります。しかしながら、この悩ましい状況が研究を進める一番の理由であり、楽しさでもあります。このような状況に対して着実に研究を進めることで、大学人として存在感のある研究をしていきたいと思っています。

ゼミ

ゼミは平均して週に2、3回あり、1〜2コマ程度の時間を使って発表を行います。各ゼミは週1〜2コマです

  • 進捗ゼミ

    週1・1コマ

    自分の発表の週に、研究の進捗を全体で発表します。読んだ論文や作成したプログラム、実験の結果などを報告し合い、意見を交換しながら研究内容を深めていきます。学年を跨いだ全体からのフィードバックにより、多角的な視点で研究を進められます。

  • 論文ゼミ

    週1・1コマ

    自分の発表の週に、読んできた論文を、ビブリオバトル形式の5分間の発表にまとめます。発表者(プレゼンター)と進行役(ファシリテーター兼グラフィッカー)に分かれて行います。論文の選び方や読み方はもちろん、卒研発表や学会発表の練習にもなります。発表後の投票で得票数の一番高かった人は、次回のゼミのお菓子をリクエストできます。

  • プログラミングゼミ

    週1・1コマ

    班に分かれ、実際にプログラムを開発しながら学びます。研究室の環境をアップデートしたり、興味のある分野の知識を身につけたりします。班は自由に作れるので、周りを巻き込んでやりたいことに取り組めます。

  • B4ゼミ・M2ゼミ

    週1・1〜2コマ(学年による有無)

    学域4年生と博士前期課程2年生は、同学年の仲間と先生だけの少人数で進捗を報告し、より深く卒業論文・修士論文の方向性を練ります。

  • オープンスペースで大型ディスプレイで発表をする学生と、ノートパソコンで資料を見ながら発表を聞くゼミのメンバー
  • 大型ディスプレイに映したスライドで発表する学生と、ソファやクッションに座って聞くゼミのメンバー
  • 大型ディスプレイを囲んで開発について話し合うゼミのメンバー

研究室の特徴

当研究室は先生の方針による居心地の良い環境づくりと、研究室の学生間でのコミュニケーションの発達が特徴です

  • 本棚の並ぶ部屋で、ソファやクッションに座りゲームを楽しんで笑う学生たち
  • テーブルを囲んでポーカーを楽しむ学生たち

広い研究室には「くつろぎ部屋」「個人用集中ブース」「ゼミ室」などがあり、快適に研究室生活を送ることができます

  • クッションやテレビなどがあるくつろぎ部屋
  • パーティションで仕切られた個人用ブースで、ノートパソコンに向かって作業する学生
  • ホワイトボードと大型ディスプレイがあり、白い長机と椅子を並べたゼミ室

所属できる課程

  • 学域

    情報理工学域 Ⅰ類 メディア情報学プログラム

  • 博士前期課程博士後期課程

    大学院 情報学専攻(J専攻)メディア情報学プログラム

  • 博士後期課程

    大学院 共同サステイナビリティ研究専攻(SUS専攻)

設備

  • パーティションで仕切った個人用デスクやクッション、オープンスペースが並ぶ広い学生部屋

    学生部屋

    西10号館 339号室。個人のデスクは壁で仕切られています。研究以外にも自由に使えるので、自宅で作業したくないときの作業場所にもなります。

  • 理工系の書籍が並ぶ本棚の前で本を手に取る学生

    本棚

    理工系の書籍・雑誌を自由に閲覧でき、借りることもできます。一部の書籍は電子化されており、研究室のネットワークから閲覧できます。

  • 大型モニターやノートPC、ポータブル電源などの機器を並べた机で作業する学生

    実験機器

    HMD、脳波計、視線計測装置、スマートスピーカー、スマートウォッチ、Raspberry Pi、GPU を搭載した計算機(DGX Spark(128GB))など、研究で使うデバイスを自由に使えます。

  • 大型テレビに映したゲームを、ローテーブルやクッションを囲んで遊ぶ学生たち

    息抜き

    部屋はほとんどが土禁エリアになっており、ゆったりできるクッションや冷蔵庫やレンジなどの家電、カードゲーム、ゲーム機、テレビ、麻雀、コーヒーメーカー等リラックスした空間でくつろぐことができます。