AI Debateを用いた情報評価・議論支援に関する研究
生成AIやSNSから得た情報を十分に検証せず、受け入れてしまうことが問題となっています。本研究では、異なる立場のAI同士が議論する「AI Debate」に着目し、対立する主張や根拠を提示することが、人間の情報評価や情報探索行動に与える影響を調査しています。

この研究のポイント
- 対立する立場のAIエージェント同士が議論するAI Debateを人間が情報を取得/発信時に介入させ議論の質を向上させる
- AI Debateの観察が、反対意見の検討や根拠の確認といった情報探索行動に与える影響を検証する
背景
近年、生成AIやSNSを通じて容易に情報を得られるようになりました。一方で、得られた情報には誤りや偏りが含まれる可能性があり、情報を十分に評価せずに受け入れてしまうことが問題となっています。
こうした問題へのアプローチの一つとして、異なる立場のAIエージェント同士が主張や反論を交わす「AI Debate」があります。AI Debateでは、複数の視点から主張や根拠を検討することで、情報の問題点や見落としていた観点を明らかにすることが期待されます。
本研究では、AI Debateを第三者として観察することが、人間の情報評価や議論に向けた行動にどのような影響を与えるのかに着目しています。
目的
本研究の目的は、AI Debateによる対立する主張や根拠の提示が、人間の情報評価や情報探索行動に与える影響を明らかにすることです。
特に、反対意見への関心や根拠を確認する行動を促し、より適切な議論につながる可能性を検討します。
手法
LLMを用いて、異なる立場のAIエージェントが主張・反論・再反論を行うAI Debateを構築します。
評価では、AI Debateを提示する場合と、単一のAIによる情報提示を行う場合などを比較し、反対意見の探索や根拠の確認といった行動の違いを調査することを検討しています。
成果
現在、関連研究の調査とAI Debateの構築方法、および評価実験の設計を検討しています。
2026年度の学士研究として取り組んでいます。