意味的に遠い「動き」の刺激が創造性に与える影響

2020 M2

M2の関歩武と申します。 卒研のときは要約文の表現と人の性格の関係性についての研究をやっていました 今は、遠方から引き出されるアイデアがどのような形で生み出されるのかの研究を行っています。

自己紹介

M2の関歩武と申します。

趣味

趣味は正直、これといったものはないです。映画見る、本を読む、アニメ見る、Youtubeを見る、音楽を聞く、ゲームをする、自転車で散歩するのどれかを行っています。

プログラミングなどについて

基本的にPythonとJavaScript(主にReact)を使っています。

フロントエンドの技術に興味がありますが、学習はReactから進んでいません。

この前mizchiさん(@mizchi)の講演みたいの見たらTypeScriptはmustみたいな感じでした。

ReactをいまだにJavaScriptで書いててすみません。

また、サーバーサイドはFlask使ってます。軽量APIの作成と言った面でGO言語にも興味がありますが、やっていません。

その他

詳しく知りたい人は下のLink.GalleryからMy Websiteなどを参照ください。

あと、Link.Galleryは良いぞ。

いろいろなリンクのまとめ

研究テーマ

卒研のときは要約文の表現と人の性格の関係性についての研究をやっていました

今は、遠方から引き出されるアイデアがどのような形で生み出されるのかの研究を行っています。

遠方から引出されたアイデアというのは以下のような例です。

  • トヨタのカンバン方式
    • スーパーの顧客が欲しい分のものを買い、スーパー側は顧客の購入の量を予想して発注を行うといった仕組みを工場の前工程と後工程に応用した。
  • 回転寿司
    • ベルトコンベアの構造を寿司屋の寿司の提供に応用した。
  • ホンダのVTECエンジン
    • ねぎまの串を回すとネギが空転し、鶏肉が回転するというところから、エンジンを低速で回すとハイリフトかむっが空転し、ローリフトカムが回転するという構造を思いついた。

このように一見、関係性がないような意味的に遠い刺激に対し、何かの仕組みの同一性を応用してアイデアが思いつくということがよくあります。 そして、意味的に遠い刺激(単語、画像など)を提示することで創造性を増加させるシステムの研究なども多く行われています。しかし、どのように行われているのか完全な理論化は行われていません。 私の研究はこのようなアイデアがどのように生まれるのかについて一歩前進させようとしています。

具体的には物の動きに注目し、それらを用いることでアイデアの生成にどのような効果があるのかを見ようと考えています。

このような遠方のアイデア生成に欠かせないと言われているアナロジーという考え方において動きを指示することでアナロジー的に考えることを増進できたという研究があります。

また、形や色の類似がない場合、人間は物の分類に動きを用いることが言われています。

これらのことから、刺激としての動きが遠くのアイデア生成に大きく関わっているのではないかと自分は考えており、動きを想起させやすい動画刺激がアイデア生成に良いのではないかと考えています。

現在の先行研究では動画を刺激として用いた場合や動きを刺激として用いたアイデア生成の実証を行った研究は少なく、動画と動きの提示が創造性に与える影響を検証したいと考えています。

今後の研究

修論の中間発表では「動画と動詞」の刺激と「画像と動詞」の刺激のどちらが独創性の高いアイデアを生み出せるかを検証しました。

しかし、動詞が必ずしも動きを表していなかったことや、そもそも意味的に遠い動画刺激では動きがアイデア生成に用いられるという仮定が正しいかわからないと言えます。

そのため、今後は動画刺激を提示した際に被験者がどのような点に注目しているのかを検証し、その結果を元に研究を進めようと考えています。

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