色々な学習法

column M2

最近勉強した色々な学習法についてまとめてみました。自己調整学習・発見学習・反転学習の3つを紹介します。

自己調整学習

自分の学習過程に能動的に関わりながら進める学習のこと。このとき学習過程とは、予見・遂行コントロール・自己省察という3段階を指し、それぞれ「動機づけ」「メタ認知」「学習方略」が関与する。

予見:動機づけ

目標設定や学習計画を立てる段階。この時、「自分ならここまでできる」という自己効力感や、課題への興味、成績を上げたい等の動機づけが重要となる。

遂行コントロール:メタ認知

実際に学習をおこなう段階。学習を進めるなかで、よく間違える箇所に気づいたり、全体の進捗を管理できるメタ認知が重要となる。

自己省察:学習方略

学習を終えたのちに自己評価する段階。学習の成果を振り返り、さらに効果的な学習をするにはどうしたら良いか、上手く学習が進まない時にはどうしたら良いか、という新たな学習方略を立てる。

これらの3段階はサイクルとして周り、繰り返すことで自律的な学習を行えるようになる。

発見学習

未知の知識について、学習者が自ら知識を発見し学ぶ学習法。教師が学習者に学習課題を提供し、学習者は新たな知識の仮説を立てながらその課題に取り組む。仮説の検証を進める中で、学習者は新たな知識にたどり着くことができる。

メリット

  • 学習者には、知識の他に問題解決能力や思考力が身に付く
  • 発見により内発的動機づけが高まる
  • 知識の利用可能性が高まる

デメリット

  • 教師側の準備に大きな労力がかかる
  • 学習者が仮説を検証するのに能力を要する
  • 学習者へ認知的な負荷がかかる

反転学習

自宅で予習し、授業では演習やディスカッションなどを行う学習法。通常の、授業→宿題という流れとは逆の流れとなるため反転学習と呼ばれる。

メリット

  • 授業を生徒の理解度の確認に利用できるため、生徒の理解度の把握が容易になる
  • (上記に付随して、)生徒個人の理解度別の授業展開が可能となり、全体の理解度の底上げにつながる

デメリット

  • 予習用の資料作成が教師側への負担となる
  • 予習を怠った生徒への対応が必要となる

参考文献

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