M1の植田です。私はゲームが好きで、研究もゲームを題材に考えています。今回はゲームを娯楽以外に応用できないかと考え、現時点でどのようなものがあるかを調べたので、娯楽としての要素以外を持つゲームを紹介したいと思います。

はじめに

現在、ゲームは娯楽として多くの人に楽しまれています。自分一人でプレイしたり、友達と一緒にプレイしたり、大会を観戦したりと、その楽しみ方は様々です。

ですが、娯楽として以外の要素を含むゲームも存在しています。以下では実際にその例を取り上げて紹介していきます。

勉強

ゲームを娯楽以外の目的でプレイすることを考えたときに、「ゲームで勉強をする」というのは思いつきやすいのではないかと思います。

よくあるものとしては、人気のアニメや漫画のキャラクターが計算や漢字を教えてくれるような子供向けのものです。子供が好きなキャラクターと一緒なので、勉強に入りやすいと言えます。

実際に発売されているゲームとして「ドラかず のび太の数字大冒険」[1]があります。

レベルは小学校入学前の幼児から小学校中学年までの12段階に分けられており、このゲームをプレイすることで、四則演算の計算練習ができます。

また、シューティングゲームの要素を取り入れており、継続して楽しく勉強ができるような工夫がされています。

最近では、「ナビつき!つくってわかる はじめてゲームプログラミング」[2]というゲームがあります。


ナビつき!つくってわかる はじめてのゲームプログラミング[2]

このゲームでは、誰でもつくって遊べる、様々なジャンルのゲームの制作を体験することができます。

ナビつきレッスンでは7種類のゲームを作ることができ、その最中で、学んだ内容を理解したかを確かめる腕試しもできます。

また、上述のナビつきレッスンで学んだことを活かして、フリープログラミングというオリジナルのゲームプログラミングにも挑戦することができます。自分で描いた絵をキャラクターとして登場させたり、BGMも自分で選ぶことができるようになっています。

今後もより多くの新しいことがゲームで楽しく勉強できるようになると思います。

勉強というものに苦手意識がある人は多いと思いますが、ゲームを通じて勉強をすることでそのハードルが下がることは非常に良いことだと言えます。

運動

次に運動という要素を持つゲームについて紹介します。代表的なものだと「リングフィット アドベンチャー」[3]が挙げられます。


リングフィット アドベンチャー[3]

このゲームには専門家によって監修された、60種類以上ものフィットネスが収録されています。筋トレ・ヨガなどジャンルも様々で、鍛える体の部位も様々なものがあります。

「リングフィット アドベンチャー」という名の通り、アドベンチャーモードがあります。このモードではフィールド上で敵と遭遇した際に、体を動かして攻撃したり、守ったりして戦って先に進むことになります。

また、アドベンチャーモードのみでなく、短時間で遊べるミニゲームや運動能力の測定を行うこともできます。

運動につながるゲームとしては「ポケモンGO」[4]も有名ですね。「ポケモンGO」は社会現象を引き起こすほどのブームとなりました。

「普段なかなか運動しない」、「外に出ることが少ない」という人もこのゲームをプレイすることで外を歩き回ったことがあるのではないでしょうか。

最近は、コロナ禍の影響で外出の機会が減り、それに伴って体を動かす機会も減っています。その点、ゲームを通じて楽しく運動ができるこれらのゲームは(特に「リングフィット アドベンチャー」は室内で運動できるため)非常に有用であると言えるでしょう。

防災

ゲームをプレイしてそれが防災に繋がるということがすぐにイメージできないかもしれません。私もゲームに関する論文を探していたときに目にしたのですが、最初はイメージが湧きませんでした。

そのゲームの名前は「防災エッグ」[5]といい、利用者の日常的に継続可能な防災対策を支援するソーシャルゲームです。

このゲームでは、「ログインする」、「防災用品の写真をアップロードする」などの課題を遂行することで、ゲーム内で報酬がもらえます。また、入手できるアイテムやキャラクターを集めるというやり込み要素もあり、継続することができるような工夫がされています。

課題を遂行することで現実での防災ができ、防災をすることでゲーム内のアイテムなどを集めることができるようになっています。

おわりに

今回は娯楽以外の要素を持つゲームについての紹介をしました。

難しく、とっつきにくいことでもゲームを通じて体験することでそのハードルを下げることができ、それは素晴らしいことだと思います。

今後も様々なことがゲームを通して気軽に体験できるようになることでしょう。この記事を読んでくださった方も「やってみたいけどいまいち手が伸びない」ということがもしゲームでできるなら是非体験してみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

参考文献

[1]ドラかず のび太の数字大冒険 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK https://3ds.shogakukan.co.jp/dorakazu/

[2]ナビつき!つくってわかる はじめてゲームプログラミング nintendo https://www.nintendo.co.jp/switch/awuxa

[3]リングフィット アドベンチャー nintendo https://www.nintendo.co.jp/ring/

[4]ポケモンGO Niantic, Pokémon, Nintendo/Creatures, GAME FREAK https://www.pokemongo.jp/

[5]防災エッグ:日常的な防災策を支援する防災ソーシャルゲームシステム 谷岡遼太 吉野孝

文責:橋山研究室 植田匠

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